「ぶっちゃけ、絵コンテくらいなら素人でもできるんじゃね?」素人vsプロ対決!(コマ割り編)

 

 第1回目は、「同じネタからネームを描いた際にどれほど違うものができるのか?」

というテーマで「素人」と「ネームライター」に対決して頂きました。

記念すべき第2回目は、こちらが用意したシナリオをもとにネームを描いていただこうと思います。一回目よりも、より「コマの構成力」が測れるテーマになっています。

 

前回に引き続き、司会進行・総評は髙橋Dです。

 

 

【人物紹介】


 

高橋 龍輝(たかはし たつき) 
クリエイティブディレクター兼ネームライター

 

〇最近欲しいもの

 腕時計

〇最近気になってるもの

 普通じゃない家に住みたい。船とか

〇その他何かあれば

 第一次結婚ラッシュが来ていて心が死にそう

 

 

 

 

戒能 陽子(かいのう ようこ) 
webマーケッター兼クリエイティブディレクター

 

〇最近欲しいもの

 赤いハイヒール4足

〇おすすめのマンガ

 ブラック・ジャック

〇その他何かあれば

 『訓読み』の『訓』は音読みなんだよ

 

 

 

 

井田 峻平(いだ しゅんぺい)
営業兼ディレクター 

 

〇おすすめの漫画

 灼熱カバディ、終末のワルキューレ、コビー似の小日山

〇最近あった面白い話

 香港旅行で終始中国人に間違われる。

〇その他何かあれば

 どうやらLINEモバイルは良いらしい

 

 

 

 

齋藤 奈月(さいとう なつき)
クリエイティブディレクター 

 

〇おすすめの漫画

 ゴールデンカムイ午前3時の無法地帯、ハイキュー

〇最近あった面白い話

 はじめて人から土下座された

〇その他何かあれば

 暴れん坊のサンタクロースだと思っていたけどあわてんぼうなんですね

 

 

 

 

北 珠雪(きた みゆき)
クリエイティブディレクター兼ネームライター 

 

〇おすすめの漫画

 HUNTER×HUNTER3月のライオンばもら!

〇最近気になってるもの

 自宅でのペーパー講習

〇その他何かあれば

 金魚ってフナの突然変異なんだって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【対決開始】


 

高橋

今回は素人代表として2名の方に来ていただきました。

高橋

前回に引き続き、ただの素人ではないという井田さんです。

井田

どうも!あれからさらに進化を遂げましたよ。

高橋

前回よりパワーアップしたと?

井田

そうですね、あれからさらに100冊以上マンガ読みましたからね

高橋

おぉ、それは期待大ですね

高橋

また、完全な素人として齋藤さんに来ていただきました

齋藤

よろしくお願いします^^

完全な素人?

井田

まぁ前回の僕が、素人過ぎないってのがありましたからね

あぁ、なるほど(笑)
[caption id="attachment_5560" align="alignnone" width="525"] 左から斎藤、井田、北[/caption]

高橋

(ふざけキャラのほかに真面目タイプも欲しかったし…)
齋藤さんは、マンガを描いた経験はありますか?

齋藤

いえ、まったく…人生ではじめてマンガを描きます

高橋

今のところの心境はどうですか?

齋藤

いやーもしからしたらこの機会に私の才能が開花するかもしれないので楽しみです^^

高橋

あれ(笑)井田さんタイプ?

キャラ被ってんじゃん(笑)

高橋

(嘘だろ、大丈夫かこの企画・・・)

第一回目の井田さんもこんなこと言ってましたね(笑)素人ってビックマウスが多いのか

齋藤

(笑)でも、ホントに初めてです!何が来るのかわからないのでそこは強気に行こうと思ってます!

高橋

(よかった!まとも!)ありがとうございます、楽しみです。

高橋

と、こんなことを言っていますがプロ代表の北さんはいかがでしょうか

が、頑張りまーす

齋藤

え、北さんと対決なんですか?すごーい

よろしくお願いします。

戒能

謙虚な感じだけど心の中では相手にならねーなと思ってるかも

そんなこと思ってないですよ!素人こそ怖いことありますからね。

高橋

型にはまらないってのありますからね

高橋

あと、しれっといますけど クレイジー抹茶マーケッターの戒能さんに来ていただいています。

井田

戒能ブログで有名なw
[caption id="attachment_5555" align="alignnone" width="525"] 左から戒能、高橋[/caption]

高橋

今回のシナリオは戒能さんに制作いただきました!

さぞ面白いものが出来上がってるんでしょうね

戒能

いやいやそんな、真面目に描きましたよ^^ そのぶん難しいかも

高橋

(ん?・・・冗談?本気?)

戒能さんのシナリオは面白いですよ
前に描いたことありましたが、私もいきいきネームを描けました

齋藤

おぉ、なら私もイキイキ描けますね

井田

スゴイ自信(笑)

高橋

では実際にシナリオを配ります。
これは2見開き文です。ページネーションはきちんとしていないのでページの区切りは各々の判断に任せます。
では、案件の説明は戒能さん、お願いいたします。

[caption id="attachment_5558" align="alignnone" width="525"] 戒能が制作したシナリオを確認する3人[/caption]

【シナリオ】


1P~2P
★めっちゃデカい会社のMTGルーム前

★緊張した顔をした奈々と龍也が座って待っている
T「花園 奈々」
奈々(落ち着いて!ちゃんと準備してきたじゃん)
龍也「…」
T「高梨龍也 奈々の先輩」

★緊張のあまり、用意してきた資料をばらまく奈々
奈々「あっ!」
龍也「おい、大丈夫かよ?」

★奈々と達也が資料を拾う 龍也は何かを奈々に渡す
奈々「だっ大丈夫です!(先輩に迷惑かけたくない…!!)」
龍也「大丈夫じゃないだろ ほら」

★渡された『りら~っくすり』を見る奈々
奈々「これは?」
龍也「副交感神経に直接働きかけて緊張を和らげる薬だよ」

★優しく奈々に語り掛ける龍也
龍也「お前は頑張りすぎなんだよ 力抜いてリラックスしてみろ?
お前なら絶対大丈夫だよ」

★龍也の優しさに、緊張の糸が切れて泣く奈々
奈々「~~~ありがとうございます…」
龍也「おいっ!プレゼンの前に目を腫らすなよ(笑)」

2P~3P
★2人が自分のオフィスに帰ってきた
奈々「戻りましたー」

★奈々に同期の女性社員が話しかける
同期「大型案件受注おめでとう!すごいじゃない!!」
奈々「ありがとう」

★緊張しててんぱっている奈々を思い出しながら
同期「あの緊張しいの奈々が、憧れの先輩と2人きりで
大企業の役員相手にプレゼンしてきたなんて 信じられないわ!
どんなからくりよ?」
奈々「これだよ」

★奈々から渡された『りら~くすり』をまじまじと見る同期
奈々「1回1錠でいいんだって」
同期「たったの1錠で本当に効くのぉ~?」

★1錠飲む奈々

★おもむろに龍也の元へ行く
奈々「効くよ!見てて!」

★奈々に呼びかけられて振り向く龍也
奈々「先輩!」

★奈々がドキドキしながら龍也に声を掛ける
奈々「一緒にご飯行きませんか!?」


戒能

これは「りら~くすり」といいまして、錠剤タイプのクスリとなっております。
あ、ちゃんと医薬品登録している、きちんとしたお薬ですよ。

高橋

え?ほんとにあるの?

戒能

え?ないですよ?

高橋

え?うん…(分かりにくい!!)

そっちサイドはきちんと連携とっててくださいよ(笑)
 

戒能

ラムネとかそういうのではないってことです

井田

マンガの中で、登録してるってことね

戒能

そう、架空の話

このブログのネタって毎回危なくないかなって思うんですが…

戒能

これを飲むと、副交感神経に働きかけて緊張を和らげるんですよ

井田

まじか(笑)

戒能

もともとは、ビジネスマンを中心に販売していたのですが、女性の方に意外と人気だったので、キャンペーンサイトを立ち上げることにしました。

齋藤

ほうほう

戒能

そのため、今回は女性をターゲットとしています。特に働いている若い女性。若い女性が読んでいいなぁって思ってくれるようにしたいです。具体的には20代です。30代まで行くと少しターゲットからずれてしまいます。

戒能

あと、今回は面白くしたいので、なるべく広告感をだしたくないです。

井田

あ、俺の得意な奴だ

齋藤

(笑)

戒能

商品の説明などは別冊子で行うので、マンガの中で言及する必要はありません。

面白さも色々あると思うのですが、どのようなイメージでしょうか。ふざけすぎるのはターゲット的にはNGですよね。

戒能

そうですね、ギャグっぽくはしたくないですね。この商品は、意識が高いというか、キラキラした感じの女性が買ってくれていますね。マンガでいうと「アオハライド」とか「君に届け」的なのが私のイメージですね。

少女漫画ですね。イケメンがでてきてー…

戒能

そうそう!そんなイメージです。私もそういう漫画大好きなんで!

井田

少女漫画かーやべーな

齋藤

わーイケメン描けるかなー
 

井田

ネームなので、まるちょんにイケメンって書いても、イケメンと定義されますよね

高橋

そうですね、今回はコマ割りや演出を見るので問題ありません。

高橋

てか、ここまで案件設定を作りこんできてくれるとは…
(世界観の作りこみがすごすぎて、終始冗談なのか本気なのかわからなかった(笑))

戒能

りら~くすりの広報担当です(笑)

井田

や、ほんとここまでやるのかって驚きました(笑)

クライアントの担当者の演技まで(笑) わたしも普通の打ち合わせの感じで質問してしまいました

戒能

やーわたしの世代だとー(少し裏声)
 

 

一同

まだやんのかい!!(笑)

 

 

 

それでは皆さんのネームを楽しみにしてます。

「後半」は近日公開予定!!!!

 

[caption id="attachment_5569" align="alignnone" width="525"] 使いところがなかったけど、気に入っているから最後にいれた写真[/caption]
 
 
 
 
愉快なディレクターたちに興味を持っていただけた方は
是非こちらも併せてご覧ください!

「ぶっちゃけ、絵コンテくらいなら素人でもできるんじゃね?」素人vsプロ対決!

広告やWebサイト、パフレットなどに漫画を取り入れるとき、自分で絵コンテ(漫画の場合、絵コンテのことをネームと言います。)を描かれる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「自分は絵の専門家ではないけど、ネームくらいなら何とか…」

「いやいや、たとえネームでもプロに描いてもらった方がいい!!」

こんな不毛な争いに終止符を打つために、今回は知り合いのディレクターとネームライター(漫画のネームを専門に描くライター)に頼んで、こんな企画をやってみました。 

 

 

「素人」vs「プロ」!

同じネタからネームを描いた際に、どれほど違うものができるのか?

はたまた素人もネームライターも関係ないのか!?

 

 

 

【人物紹介】


 

高橋 龍輝(たかはし たつき) 
クリエイティブディレクター兼ネームライター

 

〇最近はまってるもの

 お惣菜コーナーの鶏肉系食べつくし

〇最近気になってるもの

 都内の唐揚げのおいしい店

〇その他

 チェーン店の方が唐揚げがおいしかったりする

 

 

 

 

井田 峻平(いだ しゅんぺい)
営業兼ディレクター 

 

〇これだけは誰にも負けないってもの

 マンガ愛

〇最近気になってるもの

 携帯は格安SIMがいいのか,大手通信会社がいいのか

〇その他

 無理なダイエットは体調を崩すからやめた方が良い

 

 

 

 

B村 
クリエイティブディレクター兼爆速ネームライター

 

〇最近はまってるもの

 アルバムをランダムに借りてきてランダム再生

〇これだけは誰にも負けないってもの

 黄色グッズに対する愛情

〇その他

 未来永劫焼肉ランチ無料券が欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【対決開始】


 

高橋 「第1回目は「ストーリーの構成力」を競ってもらおうと思います。広告マンガ制作に必要なキーワードのみをお伝えいたしますので それをもとにネームを描いてみてください」

 

高橋 「素人代表の井田さん、自信のほどはどうですか?」

井田 「正直かなりあります!」

B村 「お!」

井田 「なんたって僕はスゴイ量の漫画を読んでますからね」

高橋 「井田さんは弊社でも屈指のマンガ読量率を誇りますもんね」

井田 「最近はコマ割りについても研究しながら読んでますよ」

高橋 「つまり、ただの素人ではないと?」

井田 「そうですねとんでもないものが出来上がる可能性ありますね(最近はlineマンガで湯水のように金を使い、読み漁ってますしね)」

 

高橋 「素人代表がこんなこと言ってますが、ネームライター代表としてB村さんはどうですか?」

 

B村 いつも通りやろうと思います

 

井田 「めっちゃ強そう!!」

高橋 「めっちゃ強そう!!」

井田 「スポーツ漫画における強豪感がすごい!」

高橋 「逆に井田さんに小物感がでましたね」

 
 

【案件の説明】


 

高橋 「お二人にはこのチラシをもとに、ネームを制作して頂こうと思います」

高橋 「商品名は「きびだんGO」といいまして、「商品を与えた側」のイメージや考えを「与えられた側」に一瞬で共有できます。ついでに軽い洗脳もできます(2時間で考えました)」

 

B村 「何それw」

井田 「なるほどね、すげー欲しいわw」

B村 「漫画とかいらないじゃん商品力の勝利だよ(あれ…これドラ〇もんであったような)」

 

高橋 「ではルールの軽く説明をします!

広告漫画は、ターゲットに漫画を読んで商品やサービスに興味を持って頂き、問い合わせや購買につなげることが使命です。

クライアントから共有される内容は、紹介してほしい商品やサービスの詳細とメインターゲット・広告の方法(web・パンフレット・小冊子など)・広告効果のねらいなどです。それらを満たす漫画を考えます。さらに、サービスがどんなものか、利用者にどんなメリットをもたらすのかを調べ、クライアントの立場も考えてネームを考えてください。」

 

【案件内容】


〇商品名     :きびだんGO


〇企業名     :ブラック鬼が島社

 

〇読者ターゲット :中小企業の経営者

 

〇商品情報

・食品・食べると脳内の共有・軽い洗脳ができる

・商品を与えた側が持っているビジョンを、商品を与えられた側に簡単に共有できる

・商品を与えられた側は、与えた側を崇拝するようになる



 

〇商品使用例

社長やリーダーが自分の持っているビジョンを効率的に伝えるために、経営者が社員を自分の会社のファンにするために

 

〇判型

A4チラシ(両面印刷)

 

〇漫画の目的

・まずは全国の中小企業に向けてDMを送る。

 

・現状のチラシを裏面とし、その表面にマンガを入れたい

・キャッチーな漫画を入れて、裏面に誘導したい

 


 

 

高橋 あるある的な漫画があるといいですね。漫画を読んで商品について興味を持ってもらい、裏面に誘導していただきたいです。」

B村 「漫画はあくまでフックにして、漫画内に商品の説明はなくてもいいってことですか?」

高橋 「そうです」

井田 「なるほどもう見えました!あーもう、あとはどうコマを割るかだなー」

高橋 「提出〆切は素人の井田さんに合わせようと思います。いつがいいですか?」

井田 「じゃあ2日後で!」

高橋 「かしこまりました!よろしくお願いします!楽しみにしております!」

 
 

3日後~


 
 

高橋 「みなさんお気づきかと思いますが、井田さんが自己申告した2日ではなく3日後に提出してきました」

井田 「すみません」

井田 「いやーもうほんとに、いろんな漫画を見てきてその能力を総動員したかったんですよ。 でも1Pという制約がかなりきつくて、ネームライターはよくこんなことできるな」

井田 「頭の中でシナリオは浮かんでくるんですけど、まとまらなくて…」

高橋 「井田さん、シナリオがまとまってから漫画ができるまでにどれくらい時間がかかりましたか?」

井田 「トータル4時間くらいですね」

高橋 「ちなみにB村さんは30分だそうです。しかも、次の日には提出してくれました

井田 「信じられない」

高橋 「さっそく、井田さんのから見てみましょう!」

 

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高橋 「ワンピースじゃんw」

B村 「ゾロで見た気がw」

井田 「まず商品自体が万能で魅力的だったので、商品にストーリ―をつけるのではなく、使用シーンを見て実感してもらいながらも面白いものを作ろうと思いました」

高橋 「なるほど」

B村 (爆笑中)

井田 「シーンをしぼろうとしたきに、最初は「無駄な会議を確実になくす食べ物があったら欲しいと思いませんか?」というのを考えました」

井田 「団子さえ食わせれば全員に一瞬で意識共有ができるので、会議中にチームメンバー団子を食わせて、全員がそのアイデアで動いていくような漫画を考えました。ただ、表現しきれなくてあきらめました」

高橋 「画力で断念したところがあると?

井田 「めちゃめちゃ断念しました」

 
 「ネーム前の構成案」試行錯誤の後がみえる

 

井田 「自分の脳内にある表現したいものをどう描いたらいいのかわからなくて、そのギャップが少ないものを描こうとしました」

井田 「最初に描いていた漫画は3人の部下がそれぞれ別なことを一気に取り組むシーンを描きたかったんですが」

B村 「1Pでメインキャラが4人いるのは多いですね

井田 「そうなんですよ!なので2人での商品使用シーンとして「採用」で描きました」

高橋 「なるほど。これはもう、ブラック企業的な要素は隠さない方向性にしたんですね」

井田 「そうですね」

 
 

B村 「「スティーブ・ゲイツ」は漫画のやり取りの中で天才感が0ですね」

井田 (笑)

井田 「天才のキャプションで天才キャラにしました」

高橋 「漫画ならではの表現だけど、広告というよりエンタメの演出法ですね(笑)」

B村 「まぁまず天才は採用の面接にこないよね」

井田 「そこを突っ込まれたら終わりですね」

 
 
 
 

<高橋からの総評>



マンガを読んでるだけあって、最初にインパクトがあるコマを入れたり、素人がやりがちな、顔だけマンガにならないように引きのシーンを入れたりと、かなり「わかってて」作ってるのは伝わりました。

ただ、妥協したところが多く、作っているうちに「何のためのマンガなのか」というところからずれてしまったのがもったいないです。

でも、本人の言う通り「ただの素人」ではないですね。


 

高橋 「次にB村さんのネームです」

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高橋 「これは「ザ・王道ですね」」

井田 「すげー!これはどうやって作ったんですか?」

B村 「まず、マンガとしての面白さはもちろんなんですが、マンガを読んだ人に「何を伝えたいのか」っていうのを忘れちゃいけないなっというのがあって」

B村 「「社長が抱えている課題」というのはマスト要素として入れました」

高橋 「なるほど」

B村 「社員はポリシーを「覚えていない、もしくは賛同していない」という状況。社長は賛同してほしいのでどうにかしようと、教材などを調べると思うんです。でも社員全員に、教材やセミナーを受けさせるにはかなりコストがかかる。そういったあるあるなお悩みを漫画に入れて「こんなことありますよね」と共感させて、商品に興味をもたせる。という作りにしました」

井田 「おぉ!」

B村 「マンガ的な面白さは「表情」や「構図」とかで表現するようにしました」

高橋 「最初私のオーダーが「あるあるネタが欲しい」としてたので、そこをきちんとくみ取っていただけた感じですね」

高橋 「B村さんのネームのポイントは、マンガで「成功」まで描いていないというとことですね」

B村 「そうですね。井田さんが言うように、今回は「商品力」というがかなりあるので、マンガの役割は裏目に誘導する、ということに注力しました」

高橋 「井田さんのマンガは解決まで1Pにまとめるという構成の仕方でしたが、B村さんはお困りごとを丁寧に描くという構成の仕方でしたね」

井田 「僕の全然困ってないですね(笑)」

高橋 「成功パターンを見せるというやり方もあるので、間違いってわけではないですよ。「成功している会社はこんなことしてるんだよ(こんな秘密がある)」という見せ方であればよかったです」

高橋 「ただ、社長がいっこも困ってないのは「あるある」というオーダーからすこしずれてますかね」

 

 

【まとめ】


 

高橋 「じゃあ井田さん!今回やってみてどうでしたか?」

井田 「いろんな漫画を見てきたので、いろんな演出を思いつくことはできました。しかし「1Pにまとめる」というが非常に難しかったです」

井田 「また、シナリオはいくらでも思いつくのですが、実際の絵になったときにどう描いたらいいのかわからなかった」

井田 「お団子をたべるところも、どう表現すればいいのかでかなり悩みました。「あ~ん」ってしてるところ入れた方いいのかとか、手に取るところ入れた方がいいのかとか。 最終的にに「パクッ」ってすればいいのかと気づくのに30分くらいかかりました」

井田 「や―しんどかった!ネームライターはよくこんなことササッとできるな、と思いました」

高橋 「いやーいい感じのコメントありがとうございます!」

高橋 「私の思惑通りにいってよかったです。これで井田さんのネームめちゃくちゃうまかったらどうしようかと思ってましたもん(笑)」

B村 「私もすこしビビりました、ネームライター辞めることになるかと」

井田 (笑)

井田 「くそー悔しい(笑)」

 

<結論>


 

ネームライターは「内容を規定のページ数にまとめたり、実際の構図を想像したりする力」が素人とは違った。

 



第二回は「シナリオからネームを描き起こす」という企画にしようと思います。

 

今回はネタの構成についても触れてたのですが、次回は完全に「コマの構成力」を見ます。

 

 

 

ネームからプロに依頼されたい方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。

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部下・後輩と良好な関係を築くことが出来るたった1つの質問

こんにちは、戒能(かいのう)です。

 

皆さんは、部下や後輩との人間関係をうまく築けていますか?

多くの人は「うまくやれている部下も数人はいるけど、うまくいかない相手もいてちょっと悩んでいる」というところではないでしょうか?

それは、決してあなたが悪いわけではありません。あなたと相手の「考え方の相性」の問題なのです。

自分と相手の考え方を客観的に分析し、相手に合わせて接し方を変えていくことができれば、良好な関係を築くことができます。

 

「相手の考え方を分析する手段」として役に立つのが、今回紹介する「DiSC(ディスク)分析」です。

とても簡単にできる分析方法で、世界84カ国、4000万人以上に利用されている、たいへんポピュラーなものです。

DiSC分析では、その人の行動原理や大事にしているものをもとに、人を4つのタイプに分類します。
あなた、そしてあなたの部下・後輩は4つのタイプのうちどれに当てはまるでしょうか。

手間はかかりません。次のたった1問で、どのタイプかがわかります。

 

質問:あなたはお金という言葉を聞いて、何をイメージしますか?

 

①お金=力 ②お金=自由 ③お金=愛情 ④=お金=保守

 

…選びましたか?それでは結果を見ていきましょう。

 

 

①を選んだ方…Dタイプ(Dominance=「主導」)

意志が強く、「勝利」「達成」「挑戦」といった言葉を好むタイプです。
人からコントロールされるのではなく、自分が先頭に立ってリードしたいという思いが強いので、リーダー気質ともいえるでしょう。
細かいルールや全体のチームワークよりも、自分の目標や勝敗を重要視しています。

 

②を選んだ方…Iタイプ(Influence=「影響・感化」)

感情豊かで人とのコミュニケーションを重要視します。
社交的で親しみやすく楽観的……ムードメーカー的役割を果たします。
一方で、厳しいことを言ってチームワークが乱れることを嫌うので、甘い対応になりがちです。緻密性や厳しさに欠けることがマイナスに働いてしまうこともあります。

 

 

③を選んだ方…Sタイプ(Steadiness=「安定」)

従来のやり方、リスクが少ない選択を選ぶことが多いタイプです。
人間関係にも安定を求めているので、自分の意見を言うより「聞き手」に回ることが多いです。協調性があるので、誰にとっても安心して一緒に仕事ができるタイプといえるでしょう。
その代わり、新しいことへの挑戦は苦手なので、新製品開発などの役割は得意とはいえません。

 

 

④を選んだ方…Cタイプ(Conscientiousness=「慎重」)

データや計画を重視し、そこからズレることを嫌う完璧主義者です。
人間関係はあまり重要視しないという点が、Sタイプとの違いです。
自分が納得しない限り他人に何をいわれても動きませんが、データ分析やこれまでの事例から自分が正しいと思うことに関しては、遠慮なく意見を言います。
論理的かつ正確性を重視するので仕事の質は高いですが、協調性をあまり気にしないため、周りと衝突することも少なくありません。

 

ちなみに、日本人は以下のような割合になるといわれています。

 

 

D:主導型(Dominance)→1割
i:感化型(influence)→2割
S:安定型(Steadiness)→4割
C:慎重型(Conscientiousness)→3割

 

安定型が最も多いのは、なんか納得しますね(笑)

 

では、このDiSC分析を実際どのように部下や後輩の教育に役立てればよいのでしょうか?

 

ここでポイントとなるのは、タイプによって「得意なこと」「言われてうれしいこと」「嫌だと感じること」が異なるという点です。
ここからはそれぞれのタイプへの上手な接し方を紹介します。

 

 

D:主導型の人への接し方

 

☑ポイント

 

Dタイプは、「挑戦」や「達成」が好きなタイプ。是非チャレンジしたくなるような少し高めの目標を与えてあげると、グングン成長してくれます。結果に対し、きちんと評価してあげることも大切です。
昇給以外にも、「名刺の肩書」をランクアップさせたり、「机の配置」を変えたりといった、目に見える報酬を与えてあげると効果的です。細かいことはあまり口出しせずに、自分のやりたいことに挑戦できる環境を整えてあげると、その人のポテンシャルがより発揮されるでしょう。

 

☑ココに注意

 

人間関係に無頓着な傾向があるため、チームワークを乱していないかチェックすることが非常に重要です。
リーダーには向いているのですが、放任しすぎるとやりたい放題になってしまい、周りからの信頼が下がってしまいがちです。成果を褒めつつ、チームワークや人間関係の重要性に気付かせる必要があります。

 

 

I:感化型の人への接し方

 

☑ポイント

 

Iタイプは承認欲求が強く、自分の存在を気にかけてもらうことを嬉しく感じるタイプなので、まずは接触する回数を増やすことが大切です。自分が上司に気にかけてもらえていないと感じるとモチベーションが下がります。
「褒められたい」という欲求が他のタイプに比べより一層強いため、とにかく「褒めて伸ばす」という意識が大切。
仕事についてはもちろん、服装や趣味のことでも構わないので、気付いたことを褒めましょう。

 

☑ココに注意

 

楽観的で人間関係を重視するあまり、自分にも他人にも甘くなってしまうのがIタイプの特徴です。
日頃から気にかけてあげて、一緒に確認やフィードバックをしっかりしましょう。

 

 

S:安定型の部下に対する接し方

 

☑ポイント

 

Sタイプは言われたことを素直にコツコツ頑張るタイプです。そのため、漠然とした指示を与えて自由にやらせるというのではなく、細かく「具体的」な指示をしてあげると、能力を発揮します。
安定した状態でいたいという思いがあるので「困ったことがあったらいつでも相談してね」という風に言うことで、安心して仕事に取り組むことができ、良い関係を築けます。

 

☑ココに注意

 

自分から新しく行動することが苦手なため、指示以上のことを達成することはあまりありません。そのため、指示する側がうまくマネジメントし、徐々に与える仕事の水準を上げていく必要があります。
いきなりハードルを上げてしまうのではなく、少しずつ成長を図っていけば、着実に成長していきます。

 

 

C:慎重型の人に対する接し方

 

☑ポイント

 

Cタイプはとにかく自分の頭で納得したいタイプ。そのため指示に対して「なぜそれをしなくてはいけないのか」「それをする意味はあるのか」といったことを聞いてくるケースが多々あります。しかし、これは反抗していたり、その仕事をやりたくないという意志表示をしていたりするのではありません。あくまでも「理解して納得した上でやりたい」という気持ちの表れなのです。Cタイプの相手に接するときは、感情的な発言は控え、論理的に理由や目的を話してあげることが肝要です。

 

☑ココに注意

 

感情論で話をされたり、納得できなかったりすると不満がたまります。下手をすると面従腹背になる危険性も。
また、このタイプも人間関係を重視するタイプではないので、感じた疑問や納得できない点はズバズバ言います。周りがストレスを感じていないかもチェックする必要があるでしょう。

 

今回は部下や後輩といった、人材教育・育成にフォーカスしてDiSC分析を紹介しましたが、これは上司や同僚、取引先のお客様など他のさまざまな場面で使うことができます。

 

円滑なコミュニケーションで大切なことは、相手のタイプを見極め、それに合わせて対応を変えることです。
ぜひ実践してみてくださいね。

 

 

 

社内の人事教育にお悩みの方は、是非こちらもご覧ください。

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AIDMAを使ったマーケティング施策と親和性の高い「漫画」というツール

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こんにちは!戒能です。
 
AIDMA(アイドマ)の法則」という言葉を聞いたことはありますか?

AIDMAとは……

Attention:注目、商品やサービスについて知る
Interest:興味を持つ
Desire:欲しいという欲求
Memory:記憶
Action:購買行動
 
の頭文字をとったもの。

広告やマーケティングの世界で昔からよく使われていて、
消費者が商品やサービスを購入するまでの“心の動き”を表したものです。
 
さて、ここでちょっと考えていただきたいことがあります。
あなたがメッセージを伝えたい相手は、AIDMAのどのフェーズに位置していますか?
そのフェーズに適しているツールは何でしょうか?(漫画・動画・文字情報)
 

認知度を高めたい……それはAttentionの段階

 
まだ商品やサービスが十分に認知されていないのであれば、まずAttentionに取り組むべきです。
 
Attention、つまり認知の段階では「発見性を高めること」が最大の目的。
こちらの記事(リンク)で紹介したように、Webサイトやパンフレットにおいて、
発見性に優れているのは「漫画」です。
 
動画は印刷物には掲載できませんし、Webサイトでは「再生」ボタンを押す必要があり、
ユーザーがそこまでやって見てくれるかどうかわかりません。
漫画があることで、消費者(ユーザー)は、
「あ、漫画だ」
と注目してくれるのです。
 

「続きが読みたい!」と思わせるとっておきの方法とは

 
Attentionの段階を経て、次はInterest──興味を持つ段階に移ります。

ここでは、次のDesire、「欲しい!」という感情につなげるため、興味を掻き立てることが目的です。
漫画で「問題提起未解決型」のストーリーを描くことにより、興味喚起に優れた効果を発揮します。
「問題提起未解決型」とは、例えば、東野圭吾氏の『どちらかが彼を殺した(講談社)』のように
(筆者は推理小説が好きなのです(笑))、
事件・問題などが発生し、それを解決するシーンを見せずに終わる方法です。
ミステリーでいうと、一番スッキリする山場のシーン、解決の場面が描かれないことになるので、
読者はずっと気になり続けます。

この型は「続きを読みたい」と思ってほしいときにたいへん効果的です。
いってみれば「続きはWebで」形式です。

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消費者の“欲しい心”に火をつける

 
【Attention】で注意を引いて、【Interest】で興味を持ってもらったら、
今度は【Desire】、「欲しい!」と思ってもらわなければなりません。

ここではその判断材料となる製品やサービスについての情報をできるだけ多く、
しかも手軽に得られるかがポイントとなります。
この段階にある消費者は既に興味は持っているので、
イラストと文字情報(テキスト)で簡潔に伝えてあげるのがよいでしょう。
 
前の「Interest」での「問題提起未解決型」と組み合わせると、より効果的な流れを作ることが出来ます。
漫画で興味喚起をして、テキストでその解決となる製品やサービスの情報を伝えるのです。
こうすることで、よりスムーズに消費者に情報を伝えることが出来る理想形となります。
 
漫画とテキスト&イラストをうまく活用している事例はこちら
 

「やっぱり気になる……」

 
AIDMAの「M」Memoryの段階です。
この記憶の段階では、インパクトとわかりやすさが重要です。

ここでは、テキストよりもビジュアルがポイントになります。
絵としての記憶は、強く残ります。

記憶の達人などは、単語や文章を暗記する際、
文字を絵として記憶するといった話もあります。
さらにストーリーがあると、記憶の定着率は大きく向上します。
日本史も、人物の名前をただ覚えるよりも、その人物がどういった生まれで、
誰と繋がりがあって、どういう事を成し遂げたか
といったストーリーと関連付けて覚えた方が覚えやすいですよね。

商品ができるまでの開発秘話などでメリットをアピールしたい場合、
漫画は最適なツールになります。

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「よし買おう!」に至る最後のひと押し

 
AIDOMA最後のActionとは、購買行動を指します。
この段階で重要なのは、購買後の具体的なイメージを与える、
つまり、背中を押してあげることです。
 
買ったらこういうプラスな未来が待っている、悩みが解決される → だったら今買おう!
という決断に至ります。
 
「買った後の幸せが見える」という点では、
感情を豊かに表現しやすい漫画が最適です。
 

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動きで「注意」を惹きつけ、
続きが気になるストーリーに「興味」を持ってもらい、
「購買」で「幸せな未来を感じ取ってもらう」という流れを作るには、
漫画は最強のツールといえます。
 

※伝える漫画に興味をもった方はぜひ下記のページを参考にしてくださいませ。

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http://www.ad-manga.com



「伝える」ための動画・漫画の使いわけを考える~パート2~

こんにちは!戒能です。
 
前回の記事はこちら↓

yokokaino-red.hatenablog.com

今日はこの続きを書いていきます。
 
 
  動画 漫画
発見性

◎動きと音の効果で目を振り向かせやすい。
(自動再生の場合)

×再生をクリックする必要がある場合は、動きがないので弱い

◎1枚の中に動きが展開されているので、動画と同じように目を引き付ける

◎紙からWebサイトまで、幅広い場所で見ることができる

手軽さ

×見たい箇所をピンポイントで確認するのに向いていない(時間がかかる)

◎漫画だから手軽に読める。◎目次があれば見たい箇所もすぐに確認できる。

分かりやすさ

◎視覚・聴覚に訴えることが出来る。


◎細かい人の動作を確認できる
(料理・DIYなど)

◎現実的な世界の制限がないため、「分かりやすい例え」を柔軟に作れる

×細かい人の動作には適さない。

疑似体験効果

◎リアルな人間、物、背景を使用できる。
×ストーリー性が重要な場合、役者のスキルが問われてしまう。

◎役者不要で、ストーリーを描ける。
×漫画が好みのタッチでなければ感情移入しづらい。

 

商品のリアルなイメージや使用感を伝えたいなら「動画」

 

前回のブログで、難しい商品やサービスに興味を持ってもらう場合や、

物語でストーリーを通して訴えかける場合には漫画が最適だとお話ししましたが、

 

商品の機能やデザインを伝えたい場合は、漫画より動画が強いです。
 
「実物の商品を見せたい!」
「すごい機能を臨場感をもって伝えたい!」
「素敵なデザインのファッションアイテムを、モデルを通して疑似体験してほしい!」
……など、「リアル」面での訴求に圧倒的な効果を発揮するのは、動画です。

 
 
 
この動画のように、吸引力のある掃除機を宣伝したい場合、
実演した動画を見てもらった方が即座にその効果が伝わります。
ファッションアイテムでも同じことが言えます。
イラストで表すより、リアルなモデルさんにリアルな商品を身にまとってもらったほうが、
情報の受け手は想像しやすいものです。
 
ツールを選ぶうえで、「発見性」があるかどうかは大切なポイントです。
どれだけ人の目を惹きやすいかということですね。動画は動きがあり、音声もつけることが出来るので、
非常に目を惹きやすいです。
電車や駅前などのデジタルサイネージで動画が流れていると、ついつい見てしまいますよね。
 
ただ、Webサイト上で動画を利用する場合は注意が必要です。
なぜなら、再生ボタンを押さないと始まらない場合がほとんどだからです。
 
普段動画サイトなどで動画を見慣れていると、何の違和感も抱かないことでしょう。
しかし、伝えたい側から見ると、これはわりと大きなデメリットなのです。
主要ブラウザは、音声付き自動再生動画をブロックする対策に乗り出しています。
この対応により、たとえ広告でサイトを開けば自動再生する仕組みを入れたとしても、
ブロックされて見れないのです。
 
自動再生されなければ、発見性という意味では静止画とイコールになってしまいます。
 
漫画であれば、実際に動きはないものの、コマによって1ページ内に動きの表現を見せることが出来るので、
発見性は強いです。
 
さらに漫画は広告として使われるよりも、娯楽として使われることの方が多い媒体なので、
読まれやすいという強みもあります。
 
純粋な発見性では動画の方が強いですが、状況によっては漫画の方が有効なこともある
ということは覚えておきましょう。
 

「検索性」が高い漫画

 
何度か見返す可能性があるものであれば、「発見性」に加え「検索性」があるかどうかも見極めた方が良いでしょう。
ここが(もう一度)見たい!と思った時、パッと目的の場所に辿り着けるかどうかという点です。
 
動画だと再度見たいシーンがあっても、巻き戻しや早送り、スライダーなどを駆使して探すか、
再生時間を確認しておかなければならず、手間がかかります。
 
漫画だと、ブックマークや、目次機能によって見たいシーンが動画よりもスピーディーに探せますので、
内容理解が重要な勉強本やマニュアルについては、
どこでも読めて、見たいシーンもすぐに探せる
漫画の方に軍配が上がります。
 
ちなみに・・・漫画は20ページ以内に1話完結させるのが最も効果的だといわれています。
 
20ページとは2分間で読み切れるページ数ですが、
この2分間が情報の受け手側に集中して読んで頂ける時間内なのです。
 
 

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いかがでしょうか?
 
次回はちょっと視点を変えて、AIDMAの法則を考えながら、
動画と漫画の位置づけを考えたいと思います。
 
※伝える漫画に興味をもった方はぜひ下記のページを参考にしてくださいませ。

 

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http://www.ad-manga.com



「伝える」ための動画・漫画の使いわけを考える~パート1~

 「伝え方」は、とっても大事……

そんなことはビジネスパーソンなら誰もが知っています。
でも、大事だとわかっていながら、なかなかそのスキルアップは難しいものです。
自分ではきちんと伝えたつもりでも、

実際には相手に自分の意図通りに伝わってはいなかった…

そんな経験、一度や二度ではすまないのではないでしょうか。

 

相手にメッセージを伝える際、言葉だけで伝えるよりも、

ビジュアル要素も含めて伝えると、より伝わりやすくなります。

言葉だけですべてを理解するのは、けっこうたいへんなものですが、
ビジュアルが加わるだけで、とたんに理解が早く、しかも深くなります。

 

ひとくちに「ビジュアル」といっても、その方法はさまざまです。
今回は「動画と漫画」についてお話しします。

 

当然ながら単なるテキストの羅列よりも、

動きのある動画や漫画の方が相手には伝わりやすいです。
しかし、「漫画と動画だったらどちらを使った方がいいのか?」と考えると、

なかなか判断が難しいですよね。

まずは、動画と漫画のそれぞれの特徴を表にまとめました。

  動画 漫画
発見性

◎動きと音の効果で目を振り向かせやすい。
(自動再生の場合)

×再生をクリックする必要がある場合は、動きがないので弱い

◎1枚の中に動きが展開されているので、動画と同じように目を引き付ける

◎紙からWebサイトまで、幅広い場所で見ることができる

手軽さ

×見たい箇所をピンポイントで確認するのに向いていない(時間がかかる)

◎漫画だから手軽に読める。◎目次があれば見たい箇所もすぐに確認できる。

分かりやすさ

◎視覚・聴覚に訴えることが出来る。


◎細かい人の動作を確認できる
(料理・DIYなど)

◎現実的な世界の制限がないため、「分かりやすい例え」を柔軟に作れる

×細かい人の動作には適さない。

疑似体験効果

◎リアルな人間、物、背景を使用できる。
×ストーリー性が重要な場合、役者のスキルが問われてしまう。

◎役者不要で、ストーリーを描ける。
×漫画が好みのタッチでなければ感情移入しづらい。

 

料理の作り方など「手順」を説明するには動画が一番

 

伝わり方がどう違うのか、実例とあわせて見ていきましょう。
例えば、オムライスの作り方。

 

漫画にすると、こんな感じになります。

 

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ある程度料理をしたことがある人は、漫画の表現でも分かるかもしれません。

しかし、料理初心者にとってはこれだけの情報では分かりにくいと感じるでしょう。

この情報だけでオムライスが作れるなら、今すぐ「たいめんけん」

(※老舗のオムライス専門店)に面接に行くことをおススメします。

 

一方、動画であれば、フライパンの使い方やこまかな手順などの実際の動きを見ることができます。

漫画は精密に描くという点は動画に敵いませんし、あくまでも静止画なので動きは出せません。

コマ数を増やして細かく見せることは動画の方が早いと言えます。

作業手順など、細かい動きを流れを覚えるのは、漫画より動画の方が優れています。

 

「興味を持ってもらう」ことが目的なら漫画を

 

 ある程度専門知識が必要なもの、

例えばPC周辺機器やITインフラ、保険などは、

文字情報だけでは、相手も理解するのが難しいものです。

これらは、動画を使ったとしても、情報をうまく伝える・正しく理解するのが難しい。

筆者もIT関係の情報を集めようとして、

ストレージを分解する動画や、PCの部品を並べて違いを説明した動画を見て勉強しましたが、

 

「…いったい何が違うんだ?」

 

と思いました。

写真や動画だと、素人目には全部同じに見えるんです…。

 

このような、前提知識がないと理解の一歩目も踏み出せないようなケースでは、

まず興味を持ってもらうことから始めた方がよいでしょう。

それには漫画で

「このサービスを使ったら、こんないいことがあるよ!」

ベネフィットを伝えるのが効果的。


また、商品・サービスを説明する際にも、漫画では様々な“比喩表現”が使えます。

擬人化や概念図など、「わかりやすい例え」を用いることで、

理解の促進につながります。

非現実的な世界も、漫画なら表現可能なので、

トコトンわかりやすさを突き詰めることが出来ます。

 

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日本赤十字社「ぞうけつおかん」より抜粋

 

「物語」を表現するには漫画が最適

 

動画と漫画の共通点は「物語を作れること」。

物語の流れは、次のようなものです。


(1)消費者が困っていたり、悩みを抱えていたりする状況を示す
(2)困難や悩みを克服・回避できる解決策を登場させる
(3)解決できた消費者が喜んでいる様子を描く

この流れでビジュアル表現を用いて情報を伝えると、

物語としてユーザーの記憶に深く刻み込まれます。
ただし、動画で物語を伝えようとすると、

役者の演技力に伝達の度合いが大きく左右されてしまいます。
お芝居がぎごちなかったり、映像がチープだったりすると、

見ている方も内容に集中できません。

 

とはいえ、プロの役者に出演してもらい、制作会社にお願いするとなると、

多大なコストがかかってしまいます。

その点、漫画であれば、動画よりも小さなコストで制作することが可能です。

 

漫画という表現手段は、そもそも感情に訴える力が強いもの。

漫画で物語を表現すれば、

感情表現豊かな演出も、読者をあっと驚かせる表現も可能です。

 

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警察庁「STOP!自画撮り被害!」より抜粋

 

 

 

伝える漫画に興味をもった方はぜひ下記のページを参考にしてくださいませ

 

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http://www.ad-manga.com